■第26回『TTCスポーツセミナー』 に参加して来ました!
テーマ: 「最新のテニスに順応できる選手の育成」
【講師】Hvoje Zmajic(フヴォイエ・スマイッチ)
【主催】 東北・関東・北信越・関西・九州テニス協会
【対象】 12~18歳以下のジュニア
【期間】 2012年11月15日
【会場】 公益財団法人 吉田記念テニス研修センター(TTC)
以下にスポーツセミナーで勉強した重要なポイントを ご紹介します。
【サーブ】(分析のポイント)
1.入る確率 2.リズム 3.打点 4.パワーポジション
5.足の曲げ 6.胴体のローテーション 7.ラケットの加速
リズム・・一連の動作でサーブが打てているか・ラケットの後半が
加速してるか否かを見る。
また、どのようなバックスウィングをしてるかを観察
(3つのタイプ)
A: 両手を同時に上げる。
B: 遅れて上げる。
C: 先にラケットを引く。
特徴として・・ジュニアに進めるのはAorBのタイプ、
Cタイプは肩の筋肉に負担がかかるのでジュニアには不向き。
打点・・ポイントは2つ
① ちゃんと前で打てているかどうか?
② ラケットのどの部分で打てているかどうか?(真ん中)
パワーポジション・・バックスウィングをした後にちゃんと形が出来て
いるか否か。 サーバー全体の中に、ボールがしっかりと
収まっている事が重要。
*ジュニアでありがちなミスはトスの「ばらつき」が関係している。
足の曲げ・・レッグドライブがポイント。
レッグドライブの特徴
リズムで説明した3種類のサーブタイプで、Aタイプで足を引き付ける
形の人は、両足の(左側)が開きすぎたらいけない。(ひねりが出来て
いる事が大切。) また、Bタイプでは、右足が上がって、その後 前に
向かっているかがポイント。
*ジュニアを指導する時は、足を曲げさせず上体のローテーションから。
胴体のローテ-ション・・打った後どれだけ前向きに、また左足のカカトが
上がっているかがポイント。
8歳までは伸びていればOK
10歳までは地面から離れる
12歳からは身体のローテーションと曲げ伸ばし。
また、ローテーションは3つ
① 縦のローテーション、 ② 腰から前、 ③ 肩の入れ替え。
ラケットの加速・・肘から先が大切、肩とラケットがどれだけ離れているかが重要。
*矯正としてリュックを背負わせてもよい。
ちょっと休憩
休憩時間に・・・毎年前日入りして朝の4時ぐらいまで飲んで?
いや、テニスについて語り合っている親友でもある古中君。
毎年お世話になっています。
セミナー中はこんな様子
皆さん真剣です。
【フォアハンドストローク】
① バランス
ワイドバランス(特に後ろ足が重要)
トップ選手のフォアを見ながら後ろ足がどのように着地しているか観察。
* 頭が常に一定に保たれているかどうか。
<ドリル紹介>
A: ラリー中、相手の打ったボールがバウンドしたら 「バウンド!」、
打つ時には 「ヒット!」と言ってから打つ。
*このことにより良くボールを見るという動作に繋がる。
② 打点
コーチ側がジュニアの打点を確認。 前だったら「1」、真ん中だったら「2」、後ろだったら「3」 と
点数で評価し、どの打点でとらえているかを教える。
<ドリル紹介>
A: ラリー中に前で取ることが出来たら「1」・・という具合に1球づつ声を出す。
B: ラケット面の「真ん中」・「上」・「下」を打った後に言う。
また、打ち終わった後にしっかり当たれば「YES」、当たらなければ「NO」という。
*この練習でラケットの面の確認や打点の確認をさせる。
③ 力を抜く
力の入れぐらいを確認「お互いに握手させ1~10」の割合で力を確認」
<ドリル紹介>
A: ラリー中、コーチの合図で 「2」・「5」・「7」等の掛け声で打たせる。
B: バックスウィングも同様に1~10の数字を合図する。
④ ラケットの加速
<ドリル紹介> *基本は肩の入れ替え: 手出しで
A: ベースラインからコーチがボールを出し、ノーバウンドでベースまで飛ばす。
B: ベースラインから足を動かさないで、連続して打つ。
C: ベースラインから身体のローテーションで打つ。
【まとめ】
今回は2年ぶりにTTCセミナーへお邪魔しました。
自分がかつて修業をさせていただいた場所でもあり、懐かしかったです。
(なぜか緊張感が・・)
フヴォイエ氏は、単にその箇所だけを修正するのではなく、人間が本来持っている
身体能力をオートマティックに指導されていた事に感銘を受けました。
これからも日々のレッスンに役立て勉強していきたいと思います。 (RYU)